[発行日:2006.12.05] vol.20 ビオトープ訪問紀  「森の聞き書き甲子園」卒業生 森の復元に取り組む。鶴舞創造の森セミナー報告 他2件 

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★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行日:2006.12.5━★

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こんにちは、株式会社トンボの小桐です。いよいよ師走に突入。
今年も残り少しとなりました。今月に入り、寒さも厳しくなりましたが、
旧暦によると今年は暖冬だそうです。
11月発行予定の20号ですが、少し遅れて12月になりました。
申しわけありません。

さて、来年の干支はいのしし 11月は熊の出没が話題になりましたが、
いのししにとっても暮らしやすい年になりますよう、環境への配慮をさらに
心がけたいものです。


もくじ 【1】ビオトープ訪問紀  「森の聞き書き甲子園」卒業生
     森の復元に取り組む。鶴舞創造の森セミナー報告
                
    【2】支援団体 検定試験とセミナーのお知らせ
       2007年グリーンセイバー検定試験、セミナー日程

    【3】エコプロダクツ展2006 参加のお知らせ
     

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       【1】ビオトープ訪問紀  「森の聞き書き甲子園」卒業生
       森の復元に取り組む。鶴舞創造の森セミナー報告

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秋晴れの11月3日〜5日の3日間、千葉県市原市にある鶴舞創造の森でこ
れからの日本を背負う学生たちと森の復元作業やこれからの活動について
語り、体験してきました。
弊社が支援する「高校生森の聞き書き甲子園」とは、林野庁・文部科学省・
国土緑化推進機構・樹木・環境ネットワーク協会の4者からなる 実行委員
会が実施するプロジェクトで、毎年、日本全国から選ばれた100人の高校
生が参加し、本年度で第五回目を迎えています。            
100人の高校生が、長年、森と関わり、森とともに生きてきた「森の名
手・名人」100人を訪ね、「聞き書き」します。既に聞き書きの優秀作品
を集めた本も出版されています。

   森の聞き書き甲子園のホームページです。
http://www.foxfire-japan.com/

古くから私たち日本人は森を護り、育て、その恵みを利用する中で、伝統的
な生活や文化を受け継いできました。しかし、都市化が進み、日本人の多く
は、日常生活での森との関わりを失っています。日本のみならず、地球環境
にとっても大切な森を護り、育て、次代に引き継ぐために、日本人が伝統的
に伝えてきた森に生きる知恵や技術に光を当て、未来を見つめ直したいと考
えています。(森の聞き書き甲子園HPより)そして、未来を担う世代の第一
歩が高校生たちによる聞き書きです。その経験をした卒業生たちが中心とな
り、 森に入り、森を理解し、運用し、育てることで未来を築こうとする活
動が始まっています。

東北、関東、関西に分かれて活動する学生たちに加え地元鶴舞桜丘高校の
生徒を加えた27名が、このたび鶴舞創造の森に集いました。3日間の運営
はもちろん学生。それを森の聞き書き甲子園事務局の樹木ネットワーク協会
事務局が後援(共催くらいに関っておられます)。
グリーンセイバー(2.検定・セミナーに詳細記載)もアドバイザーとして
9人が参加しました。初日は、鶴舞創造の森へ行ってのオリエンテーション
ならびに、地元の方たちからの同森、同地区についての話を聞き、2日目
を実際のフィールドワーク、3日目をセミナーのまとめとして発表しました。

東北ブロックは山形県「源流の森」をフィールドに活動しています。山菜を
とり、漬物をつけたり、きのこの菌を打ち込むなどの作業も行ったり、かや
ぶき屋根を見たりと、衣食住が揃う、生きるための森作りを学んでいます。

共存の森関西は龍谷大学瀬田キャンパスの傍 「龍谷の森」を昨年3月に
活動フィールドとして選び、森の中の研究タワー、谷、里の3箇所で定点観
測。地元堂町との交流を行ったり、98歳の方に昔の暮らしなど聞き書きを
実施しています。
地元関東のメンバーの活動が一番早く今年で3年目を迎えます。これまで
に下草刈、植林。遊歩道の腐った手すりの整備などを行ってきました。この
たび自分たちの植えた栗の木に実がついたことは、これまでの活動の中で
なによりも結果を実感したようでした。はじめは、鎌や鋸の使い方も分から
なかった彼らですが、グリーンセイバーの皆さんの指導もあって、自分たち
が森で活動したいことがある程度明確になり、植物の名前も少しずつ覚え、
道具の使い方もうまくなってきたようです。
2日目のフィールドワークは遊歩道の杭が腐っていたので、間伐して皮を剥
ぎ、杭を作って打ち込む作業や、どんぐりなどの森の恵を使ったクラフトづ
くり、ロープワークを学んでの遊具づくりなど行いました。

今回のセミナーでも地元の方々に昔の暮らしを聞いたり、樹木ネットワーク
協会の澁澤専務理事の里山や地球環境の現状という話を聞いて今まで以上
に自分たちが森を守り、里山と共に豊かな暮らしを出来るようになること
が、持続可能な生活の第一歩と改めて認識したようです。
森が7割畑が2割家が1割。これが江戸維持代の生活であり、持続可能な生
活の基本であったといわれています。それがエネルギー源の変化により、人
が移動し、畑と家は残ったが森だけが取り残された。手入れをしない森は老
木しか残らず荒れるばかり、森が荒れれば、生態系のバランスが崩れ、私た
ちの生活も脅かされる。森は里山であることで豊かな恵みを私たちにくれて
いたのでした。
埋蔵資源を利用することによって支えられている今の持続不可能な生活。
他人のいのちよりも自分のお金が大切な今の日本社会。
持続不可能な生活をするからこそ、人間が社会がおかしくなるということが
彼らにも感じられたことと思います。
この世代が親になる時に、もっと里山が身近な存在になり、楽しく、沢山の
人が利用できるようにすることが、これからの豊かな社会の実現につながる
と実感した3日間でした。
遊歩道の杭打ちが未完成なので、今年最後の作業として12月に行います。
グリーンセイバーの一人として、また、将来世代に持続可能な暮らしを伝え
る語り部のはしくれとしても里山でのフィールドワークを応援していきたい
と思います。
セミナーの写真も合わせてご覧ください。

     http://www.tombow.gr.jp/Biotope_melmaga/06.12.5/


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      【2】支援団体 検定試験とセミナーのお知らせ
        2007年グリーンセイバー検定試験、セミナー日程 

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上述しましたが、「高校生森の聞き書き甲子園」の事務局もされている特定
非営利活動法人 樹木・環境ネットワーク協会(環境NPO聚)が実施する
「グリーンセイバー」の来年度のセミナーと検定試験の日程が決定しました
のでお知らせします。

グリーンセイバー検定制度は
植物や生態系に関する幅広い知識を身につけ、生態系の保護。育成に貢献
できる人を育てることを目的とした制度です。この検定では生態系の仕組み
を理解することができ、その知識は環境保全を実践するための大きな力とな
ります。
ベイシック、アドバンス、マスターの3ランクがありこれまでにベイシック
1177名、アドバンス595名、マスター170名の方が合格され、幅広い方
面で活躍されています。

◆セミナー
・ベイシック 
3月17日18日(土日)、 5月5日6日(土日)東京環境工科専門学校
3月24日25日(土日)  エル・大阪(大阪府立労働センター)
いずれも定員50名 定員になり次第締め切りです。
受講料17,000円(会員・学生¥15,000)
時間9:00〜17:00(1時限90分 1日4時限2日)
ベイシックテキスト ¥2625(書店でも購入できます)

・アドバンス
4月14日15日(土日)東京環境工科専門学校
3月31日4月1日(土日)  エル・大阪(大阪府立労働センター)
いずれも定員50名 定員になり次第締め切りです。
受講料17,000円(会員・学生¥15,000)
時間9:00〜17:00(1時限90分 1日4時限2日)
アドバンステキスト ¥2835(書店でも購入できます)
過去問題 2004−2006度版販売中 ベイシック、アドバンストも1部
¥500+送料 事務局に注文ください。

◆検定試験
ベイシック 6月3日(日) 10:00−12:00 
受験料 ¥5,000
東京、大阪、北海道(旭川近郊)、愛知(名古屋市内)、山口(宇部市内)

アドバンス 6月3日(日) 13:00−15:00 
受験料 ¥5,000
東京、大阪、北海道(旭川近郊)、愛知(名古屋市内)、山口(宇部市内)
受験資格 ベイシック合格者もしくはベイシック・アドバンス同時受験者

両資格とも申し込み締め切りは 2007年5月15日(火)です。
申し込み方法はグリーンセイバー検定制度の紹介リーフレットに添付された
申し込み用紙で行います。
問い合わせは 特定非営利活動法人 樹木・環境ネットワーク協会
 TEL 03−5366−0755  FAX 03−5366−0688
 162−0065 東京都新宿区住吉町1−20 角張ビル4F 

      http://www.shu.or.jp

でも検定・セミナーについてご覧いただけます。

ちなみに弊社でもグリーンセイバーが3名(ベーシック2名マスター1名)
います。生態系に関しての知識を身につけることは環境問題に取り組むだけ
でなく、日常生活でもこれまでと違った見方ができるようになり、楽しいも
のです。
ベーシックからはいると理解しやすいので是非お勧めです。セミナーに参加
すれば、新しい人脈もできて人生もこれまで以上に充実したものになると思
います。お近くの皆さんにも紹介をしてください。


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     【3】エコプロダクツ展2006 参加のお知らせ  

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最後に お知らせです。
来る 12月14日(木)〜16日(土)までの3日間
東京ビッグサイトにて エコプロダクツ展2006が開催されます。

弊社も昨年に引き続き出展しますので、ご都合のつく方は是非ともお越しく
ださい。
ブースは東1ホール 1026番 東芝様 三洋電機様の後ろになります。
昨年の1.5倍の広さにして、エコ商品の紹介だけでなく、弊社が協賛するト
ンボ絵画コンクールの優秀作品展示や小学生にむけての環境紙芝居もや
ります。来場者が多いので(3日間で15万人超の予測)事前に登録をされ
ると良いです。

エコプロダクツ展ホームページ
      http://www.eco-pro.com/

では会場でお会いしましょう。自家製トンボの帽子を被ってがんばります。

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┃   発行者: 株式会社トンボ  環境事業企画室
┃        〒700-0985
┃        岡山市厚生町2-2-9
┃        Tel 086-232-0368 Fax 086-223-6680

┃   □ URL:http://www.tombow.gr.jp/eco_project/

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