[発行日:2008.12.01] vol.49 墨田区に広がる生きものの道 アサザ基金 他2件

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┃     ┃       株式会社トンボ 環境事業企画室
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★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行日:2008.12.01 ━★


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  ★☆★トンボ・エコフォーラム掲示板を開設しました★☆★

 環境学習(自然環境教育・消費者環境教育)に関心のある先生や
 NPO法人会員、保護者の方の情報交換の場としてご投稿をお待ちし
 ております。お気軽にご利用ください。
 http://www2.tombow.gr.jp/eco_project/eco_forum/index2.html

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こんにちは、トンボ環境事業企画室の小桐です。 いよいよ師走となり
ました。いよいよ今年も後一月です。本格的な冬に入りこれまで以上に
体調管理には注意したいものです。11月末発行予定が編集の都合で
遅れましたことお詫びいたします。
今回は3つの話題をお届けします。


   もくじ【1】墨田区に広がる生きものの道 アサザ基金
 
      【2】里山に学ぶこれからの生活 桜川中学校

      【3】エコプロダクツ2008 出展紹介

      

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     【1】墨田区に広がる生きものの道 アサザ基金 
    

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2007年度からアサザプロジェクトの主舞台である霞ヶ浦から「生きも
のの道」を東京都内でつなげていく取り組みが今年度も継続して進めてい
ます。この取り組みは、NECリース株式会社との協働事業です。
(詳しくは2007年11月発行のvol.35をごください。
  http://www.tombow.gr.jp/eco_project/magazine/36.html

 昨年度造成した墨田区立二葉小学校に引き続き、墨田区での活動を紹介
します。今年は墨田区の中川小校と柳島小学校でビオトープづくりを行い
ました。
中川小活動写真1

   http://www.tombow.gr.jp/Biotope_melmaga/08.11.30/1.pdf

 
中川小学校は9月の最初に生きものとお話しする方法を学びました。そし
て学校のすぐ前を流れる旧中川へ観察に行きました。観察の日は風が強く
トンボは見られなかったのです、多くのチョウをみることができました。
中川小学校は荒川にも近く、霞ヶ浦や利根川、荒川からやってる生きもの
を墨田区に呼ぶためには大事な玄関口です。

 2頁目の写真は墨田区内の位置関係図です。
   http://www.tombow.gr.jp/Biotope_melmaga/08.11.30/1.pdf

墨田区を白抜きにしてあります。1は中川小学校、2は柳島小学校、3は
昨年も今年も野外観察で訪れた親水公園、4は昨年度ビオトープを作った
二葉小学校です。右を流れるのは荒川、左を流れるのは隅田川で。この川
で墨田区は霞ヶ浦や利根川、荒川流域とつながっています。
2頁目の図は利根川水系、荒川水系を描いたものです。これを見ると川で
霞ヶ浦も東京もつながっています。この大きな生きものの道を活かして、
墨田区の入口である中川小学校1に生きものを呼び、そしてこれからビオ
トープを作る柳島小学校2、親水公園3、さらに昨年度ビオトープを作っ
た二葉小学校4へと生きものの道を広げていきたいと思います。

柳島小学校でも同様の流れで学習を進め、ビオトープを造成しました。
3頁目の写真(活動写真2) 
   http://www.tombow.gr.jp/Biotope_melmaga/08.11.30/1.pdf

どちらの小学校でも子供たちを最初にひきつけるのはカッパを呼ぼうとい
う壮大なストーリーです。この大なストーリーを実現するために子供たち
とともに今後も活動を広げていきたいと思います。




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      【2】里山に学ぶこれからの生活 桜川中学校 
    

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今年で5回目を迎えた東京 板橋区立桜川中学校の環境体験学習。NPO
法人樹木環境ネットワーク協会愛称『聚』;以下この項では聚)が「里山
の自然と保全体験学習」として里山の役割と生徒達との関わりついて現1年
生を対象に2年間実施します。

1年目の本年は「人が手を入れて守る自然」をもとに、里山はどのようなと
ころが、またその現状はどうなのかなど講義やワークショップ、実際の里
山の保全作業を体験していきす。残念なことに人口密集地である板橋区に
は里山はありません。やや遠いのですが、多摩動物公園に出けて実際の里山
保全活動の体験をします。

今年度は11月からはじめて毎月1回、合計3回の学習です。指導する聚では、
9月から指導するサポータが集まり、より実りの多い授業にするために打合
せを重ねてきました。

第1回目は里山の暮らしとはどんなものかを講義とワークショップで身近な
ものに感じてもらいます。第回目は自分たちの住む板橋区と里山保全をする
多摩動物公園の土地利用の変遷を地図の色ぬりで確認し、回目で実際に保全
活動とドングリの実生のポット苗をつくります。

私も取材をしながらサポーターの1人として生徒一緒に里山についてワーク
ショップを実施しました。

第1回目の授業の模様をご紹介します。
聚の理事長澁澤 寿一氏の講義から授業は始まりました。地球に入ってくる
唯一のものに太陽光があ。その太陽の光を私たち直接吸収してエネルギーに
変える事ができれば良いのだがそれはできない。植物通じて私達動物はエネ
ルギーを得ている。太陽光は地球で消費しているエネルギーの400倍のも
のが毎尽きることなく降り注いでいる。
石油、石炭、地中の金属は有限。君達が大人になる頃、携帯電話はいまほ
ど自由に使えないかもしれない。

食事をする時に「いただきます。」というけれどそれは、太陽から育まれた
「いのち」をいただくことなだ。食物連鎖を通して地球全体がいのちとして
繋がっている。

昔の人々は太陽光をどう利用するか腐心し、今の時代は残っている石油をど
う使うかで悩んでいる。今まで半分の石油を使っているといわれているが残
りの石油はどれくらい? 富士山をひっくり返してひしゃくして考えてみよ
う。

このクイズに生徒達はそれぞれの思いで手を挙げます。
1杯だと思う人5人、10杯30人100杯が一番多く100名ほど。
1千、1万杯が1人ずつ。 正解は1杯正確には0.8杯。あまりの残りの
石油の少なさに生徒はびっくり。

石油を使う前の時代の暮らしについて澁澤さんは語り始めました。里山と呼
ばれるところは水、肥料、食料(人間以外の動物も)、燃料、薬、建築材、
ロープなどを賄う大切な場所だった。しかも木を定期的に伐り、利用するこ
とで15〜30年で森は復活して持続可能な生活を営むことができたと。

稲作の前から里山を利用した生活は続いていて、昔は「栗一町、家一軒」
といって家の周りには栗を沢山植えた。三内丸山遺跡にも残っている持続
的な生活方法。米がなくても栗で人間は生きているのだと。

講義の後は6〜7名のグループに分かれてワークショップを行ないました。 
「里山つながり探しゲーム」というもので予め生徒一人一人に里山関係の
ある写真を重複しないようにたくさん渡しておき、一人一人が1枚ずつ関連
性 を考えながら写真をつなぎ、キーワードを考えビジュアル化します。そ
してどんな里山を目指すかグループでタイトルを考えます。

短い時間ですが生徒達は一生懸命、自分たちが思いつく範囲で色々な写真
をつなぎ、グループ毎の里山を考えました。発表のために歌を考えたりす
るグループもありましたが、時間の関係で残念ながら実施できず。
ただ、みんな里山の存在を今までより身近に捉えることができたと思い
ます。 1年生としては後2回の授業ですが、彼らに里山がどのように
伝わり感じてくれるかが楽しみです。
授業の模様です。  
   
    http://www.tombow.gr.jp/Biotope_melmaga/08.11.30/2.pdf




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       【3】エコプロダクツ2008 出展紹介
  

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12月11日〜13日までの3日間 東京ビッグサイトで開催される
2008 エコプロダクツ展に今年弊社は出展します。ブースは東5ホール
の丁度中央付近 コマ番号5025です。3m×9mの大きくなブースです
が、ご来場お待ちしていますので是非、お寄り下さい。

弊社のエコ商品展示展示コーナー、商品の環境負荷体験コーナー、学生向
けミニ環境授業コーナーのほ 支援するNPO団体紹介コーナーやトンボ絵画
コンクール優秀作品コーナー、トンボの豆知識を知るコーナーなど設けてい
ます。

詳しくは エコプロダクツ展2008年のホームページ      
    http://www.eco-pro.com/  

以の出展者一覧より 「と」を押して「トンボ」を選んで内容をご覧下さい。

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┃   発行者: 株式会社トンボ  環境事業企画室      
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