[発行日:2010.06.28] vol.68 第21回全国トンボ市民サミット寄居大会のお知らせ、学校ビオトープに思うことほか

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┃     QQ     【スクールビオトープ メールマガジン】
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┃     ┃ 株式会社トンボ 環境事業企画室
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★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行日:2010.6.28 ━★


こんにちは、トンボ環境事業企画室の小桐です。
暦の上では皐月の中ほどの頃となりました。
日本特有の蒸し暑さが広がっているこのごろではないでしょうか
南九州では大変な雨量とのこと、土砂災害が懸念されます。
付近の皆様はくれぐれもご注意下さい。

前回ご紹介した 弊社の綿花は200本の苗が10分の1ほどに減りまし
たが残った苗はなんとか元気に育っていて、15〜20cmほどの丈に
なりました。これからの成長が楽しみです。


   もくじ      
           
      【1】第21回全国トンボ市民サミット寄居大会のお知らせ
            

      【2】その2 ビオトープは人と未来をつなぐ生きた教室
           東海市立 船島小学校


      【3】学校ビオトープに思うこと
           千葉県環境学習アドバイザー  横田耕明氏


      【4】おしらせ  ビオトープコンクール画像配信




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    【1】第21回全国トンボ市民サミット寄居大会のお知らせ
                 
            
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トンボとその生息環境を守る活動を実践している方、トンボや自然に関心
のある市民が集うイベント全国トンボ市民サミット。生物多様性の国際会
議開催年の今年、第21回目は埼玉県 寄居町で開催されます。
株式会社トンボでは、このサミットを協賛し、共催でトンボ写生会を開催
します。

トンボサミットは 9月4日、5日 埼玉県寄居町で開催。
埼玉県教育委員会、寄居町教育委員会、寄居町、商工会の後援などを
受けているこのイベントは、4日のエクスカーション3コースとトンボ写
生会、5日寄居町の中央公民館での大会から構成されています。

トンボ写生会は、4日 11:00〜14:00 同町風布 日本(やま
と)の里で開催されます。対象は小学生〜中校生。

この写生会の作品はWE LOVE トンボ絵画コンクールへの応募をして頂く
予定です。前回の入賞作品展示や専門家によるトンボの見方や描き方の
解説も予定。

多くの皆様の参加をお待ちしています。

トンボ写生会の案内はこちらです。
http://www2.tombow.gr.jp/merumaga/save_up/5-file_xJfuZg.jpg

トンボサミット参加のお申込みや詳細はこちら
http://tomsummi.com/yorii/index.html


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    【2】ビオトープは人と未来をつなぐ生きた教室
           東海市立 船島小学校
     その2 授業における各学年の取り組みと外部のサポート
                 
            
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第2回目は、授業における各学年の取り組みについてご紹介します。

前回、総合学習の教育テーマを学年ごとにご紹介しました
1年生 生きもの、植物と触れあう
2年生     〃            
3年生 昆虫と自生植物の関わりを知る学習
4年生 樹木の関心を高める学習
5年生 地域の生きものがビオトープで繁殖するための学習
6年生 水をテーマに 学習

毎年各学年の総合学習のテーマをビオトープを使った授業と連携させ、学
年ごとにステップを登っていって、最終6年生では、ビオトープを通して
生きものへの関心、知識だけでなく科学的な視点を育てるカリキュラムを
構築されており、大変素晴らしい教育だと感じました。
また「フナビオとふれあう会」のようにポイントで外部の専門講師を招き
普段ではできない学びや関心を深める授業は 自分が子供の頃なら是非受
けて見たかったと思うものでした。

1年生は初めに関心、意欲を育てることにポイントを置き、ゲストティー
チャーがネイチャーゲームを使って楽しい導入で自然とのふれあいのきっ
かけを演出しました。
ビオトープを歩きながら、生きものとのかかわりや見つけ方、遊び方など
を学びました。今後の授業として、見たこと、活動したことを絵や文で表
現し、まとめ発表をすることで心に記憶させます。

2年生の目標もフナビオと仲良くなることは同じですが、一段進んで絵手
紙という手法でビオトープから採取してきた生き物を題材にしました。
絵にすることで自分が興味を持った生き物をしっかり観察することができ
ます。それを自分がどのように関心を持ったかを文章で表現し、手紙を書
くことで表現力も高まり、同時に手紙を書く習慣も身につきます。
ゲストティーチャーにお礼の手紙を書くことで、感謝の気持ちも育まれる
という素晴らしい、取り組みです。1年生以上に生きものを理解する心が
育っていきます。

3年生は生きもの博士になる目標を立て、昆虫や植物採集を通じて名前を
覚え、昆虫と植物の関わりについて学ぶということで、知識を広げて行き
ます。ビオトープのどんなところにどんな生きものがいるかや生きものの
見分け方を外部講師に学びます。講師の依頼も自分達で手紙を書き、学び
の計画も立てます。自分達で研究する対象を決めることで、興味が高まり
図鑑やインターネットで調べて学びが深まります。最終は壁新聞として表
現をしていくとのことです。

4年生は樹木と鳥、昆虫などに発展します。特に一人一木を継続的に観察
して理解を深めます。そのために、樹木の見分け方や、特徴、人間生活と
の関わり、鳥類の見分け方などをゲストティーチャーに教えてもらい、
自分の観察対象となる樹木を選び出します。3年生までの学習がさらに深
まる良いプログラムです。

5年生は地域生きものがフナビオ(船島小ビオトープ)で繁殖できるよう
になるための学習を行ないます。そのために、水稲づくりや粗朶づくりな
ど農業を通してビオトープの生き物との関わりを深めていきます。ビオト
ープの様々な場所が生きものにどのように影響しているのか、生きものは
どのような場所を好むのかが自らの実践行動を通して身につける事が出来
ます。昔の多くの日本人がしていたことを部分的にでも体験します。


6年生はさらに科学的知見を高めます。生きものにとってかけがえのない
水について学びます。専門家にパックテストの手法を教えてもらい、自分
達で実験を行い学んでいきます。鉄分の多い船島小のビオトープの地下水
は、これまでも悩みのタネでもあります。今後どのようにして行けば良い
かを考える学習を最後の学年で行ないます。

それぞれの成長に合わせて組まれている各学年の目標は着実に子供達を経
験を通して成長させていきます。今回の「フナビオとふれあう会」は1年
間の学びの導入ポイント。

参加した保護者の皆さんも一緒になって学んだり、楽しんだりしていまし
た。学習は教室の中だけじゃない、教育は教師だけがするものではないと
理想的な学びの場とスタイルを垣間見た気がしました。

後でご紹介しますが、今年のビオトープコンクール発表会の模様が動画で
ご覧いただけるようになりました。是非船島小の成果発表を動画で確認下
さい。

各学年の授業の模様はこちらからどうぞ
http://www2.tombow.gr.jp/merumaga/save_up/5-file_yWvOl1.pdf

 
 
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    【3】学校ビオトープに思うこと
           千葉県環境学習アドバイザー  横田耕明氏
                 
            
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これまでに何度かご紹介している千葉市 稲毛二小のビオトープ活動。
2002年の第2回全国学校ビオトープコンクールで文部科学大臣賞(最優秀
賞)を受賞した同校のビオトープ活動を継続して指導しておられる横田氏。

横田氏は千葉県環境学習アドバイザーも勤められ、学校ビオトープを題材
に幅広く子ども達が自然に親しみ、自然と共に暮らす生き方を地域の皆さ
んと協力して紹介、実践しておられます。

13年という長きにわたり、学校ビオトープを通して活動されてきた横田氏
に学校ビオトープの活動を継続していくポイントをお話しいただきました。

作る時から、いかに継続させるかを考えて人の連携を図るかこのあたりが
大切と言われる横田氏。詳しい内容はこちらからどうぞ

http://www2.tombow.gr.jp/merumaga/save_up/5-file_C9zXfp.pdf



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    【4】おしらせ  ビオトープコンクール画像配信
                           
            
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弊社が支援する全国学校ビオトープコンクールの発表の模様が動画配信
されるようになりました。日本生態系協会のHPよりお入りください。
協賛企業の沖電気グループが協力されています。こちらからどうぞ

http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/

また、書面によるコンクール報告書は7月の発行予定です。


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