[発行日:2006.01.31] vol.15 いのちの森の小さな芸術祭 〜稲毛第二小学校〜 他2件

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┃     ┃       株式会社トンボ 環境事業企画室
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★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行日:2006.1.31 ━★
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   もくじ【1】ビオトープ取材記
         いのちの森の小さな芸術祭 〜稲毛第二小学校〜
      【2】コラム  NPO法人アサザ基金 小川未明
         湖が喜び、地域が活性化するプロジェクト
         〜北浦・霞ヶ浦環境パートナーシップ市民事業〜
      【3】3.エコプロダクツ2005展報告
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こんにちは。株式会社トンボ 環境事業企画室の高橋です。
風害、雪害、水害 毎年のように世界のどこかで自然の猛威が人類を襲い各
地で大きな被害がでています。自然に逆らっては生きていけないことを改め
て感じました。
また最近とくに考えてしまうのはJRスピードオーバーや耐震偽装マンショ
ン、児童殺害などの人災です。狂っていると思いませんか?何が大切なのか
の判断が出来ないのです。でも彼らだけを責めるわけにはいきません。この
環境をつくってしまった我々にも原因があります。だからこそ環境を変えて
いきましょう。伝えましょう。一番大切な命について。

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★     1.ビオトープ取材記        ★
      いのちの森の小さな芸術祭  〜稲毛第二小学校〜
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  学校ビオトープ実践校のご紹介をいたします。

11月20日に「いのちの森の小さな芸術祭」が開催されました。校庭の半
分くらいにテントやティピー(インディアンの携帯住居)を立てて、色々な
イベントを行なっていました。

 イベントの内容は、森のスタンプラリーや枝や木の実などの自然の材料を
使った工作コーナー、竹の楽器作りとコンサートやソーラークッキングに落
ち葉のプールなどで自然体験を満喫。工作では子ども達がそれぞれ工夫を凝
らした作品が並んでいました。落ち葉のプールなんかは最高のアイデアでし
た。大量の落ち葉はフカフカでとても美しく楽しいのです。本物の森でもこ
んな体験は出来ません。

 また竹を芯に使ったバウムクーヘン、焼きリンゴ、どんぐりクッキー、豚
汁やおにぎりなどの食も充実。おにぎりはこのビオトープの田んぼで収穫し
たお米で作ったものだそうです。みんなが吹き込んだ“いのち”の詰まった
お米はとてもおいしかったでしょう。調理に使う火は薪割りからする本格的
なアウトドアでした。ここでは単に食べるだけでなく、火と食べ物の大切さ
を体感することができます。とにかく子ども達はみんな楽しそうで積極的に
参加しているのが印象的でした。

 イベントの最後に5周年を記念してコナラを植樹。子ども達は苗を持って一
生懸命森の中に植えていました。稲毛第二小の思い出と森を大切にする心の
気付きになったことと思います。10年後には苗も立派な木になり四季を彩っ
てくれることでしょう。その時が来るのが楽しみです。

 稲毛第二小学校のビオトープ活動はPTAが中心になってしています。スタッ
フも少しずつ増えていっているそうです。回を重ねるごとにその活動は大き
くなっています。

ビオトープ写真
http://www.tombow.gr.jp/eco_project/inotinomori/index.html

<稲毛第二小学校ビオトープ・プロフィール>
1999年から始まり、今年で6年目。 2002年の「第2回全国学校ビオ
トープコンクール」で文部科学大臣賞を受賞。


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    ★2.コラム  NPO法人アサザ基金 小川未明     ★
         湖が喜び、地域が活性化するプロジェクト
       〜北浦・霞ヶ浦環境パートナーシップ市民事業〜
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  もうすぐ「湖が喜ぶ野菜」が出荷されます!これはただの安全でおいしい
野菜というだけではないんです。
  近年、北浦・霞ヶ浦では自然環境、水質の悪化、チッソ・リンなど富栄養化
が著しく進んでいます。また、人間が持ちこんだ外来魚の増加により生態系
が破壊されつつあります。さらには漁業・農業・林業など第一次産業の衰退
により、土地の荒廃が起こっています。かつてあった地域の交流も希薄にな
っています。

 そこで生まれたのが、この北浦・霞ヶ浦環境パートナーシップ市民事業!
「100年後にトキを霞ヶ浦へ」を目標に展開する市民型公共事業アサザプロジ
ェクトの一環である当事業の目的は、
@北浦・霞ケ浦の水質浄化と生態系保全
A流域の第一次産業の振興
B消費者に対し、物語を持ち、安全で健康な食を提供
です。

 活動内容は、はじめに北浦・霞ケ浦の外来魚・未利用魚を北浦・霞ケ浦の漁
協から買い上げし、魚粉加工場で魚粉化します(堆肥場で魚体をそのまま堆肥
化する場合もあります)。そして、魚粉(堆肥)を使用したエコ農産物を流域で
生産し、最終消費者も参加し高付加価値ブランドを創出します。チッソ・リ
ンを効率的に回収し、水質も浄化します。

 当事業は、ネガティブな要素である外来魚や未利用魚を、むしろエネルギ
ーにして湖と地域の活性化を図っていこうというものです。湖が喜ぶ市民事
業の「鍵」は地域で暮らす人達の繋がりです。地域の資源が持続的に循環し
ていく社会システム構築のため、私達は取り組んでいます。

 11月15日、24日と北浦にて第2回水揚げを実施しました。水揚げ量は二日で
6.9t。魚が少なくなる冬季ですが、定置網で漁獲したそうです。魚は深い場
所や工場廃水などの温かい場所に移動するようです。漁獲量の大半を占めた
ハクレンは中国から持ち込まれた外来魚であり、10kgを越えるものもありま
す。漁業者の方々に混じりながら、私も初めての水揚げ体験をさせてもらい
ました。船着場に寄せられた網の魚体を、(漁業者の邪魔をしないように)手
鍵を使って揚げますが、その過酷さと、漁獲の喜びは格別です。いつもは何
も考えずに口にしていたワカサギやシラウオも、その後は漁業者や霞ヶ浦に
感謝しながら食べるようになりました。

 感謝して食べるのは、野菜でも同じです。現在、地域のいくつかの農家や
農業団体では、5月に水揚げした魚粉(堆肥)を使って野菜栽培を行っていま
す。この「湖が喜ぶ野菜」にはたくさんの人の思いや夢が込められていま
す。この野菜を食べることで、湖も人も元気になります。物語を持った野菜
は地域の食育教育に繋がり、たくさんの生きもの達が戻ってくれば、嬉しい
ですよね!もし店頭で「湖が喜ぶ野菜」を見かけたら、ぜひ食べてみてくだ
さい。このような活動が全国に広がれば、未来に羽ばたく子どもたちに大事
なものを残していける気がします。                  
                 
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    ★   3.エコプロダクツ2005展報告    ★

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  トンボ学生服、エコプロダクツ2005に参加。
  1999年にスタートしたエコプロダクツ展も今回で7回目を迎え、ます
ます盛況。
  トンボ学生服は単独としては3回目、共同参加を入れると5回目の常連とな
りました。学生服メーカーとしては当社のみなのが寂しいのですが、その分
注目度が高く、年々増えるちびっこの環境授業定番コースとなりつつありま
す。
  また当社のエコパイロット役CWニコル氏にも講演の後、ブースに来ていた
だきました。

 私たちのコーナーの売りは、トンボ絵画コンクールの入賞作をプリントし
たカラフルな【下敷き】、子供たちから、お孫さんのいる年配にまで大人気
で、あっという間に何千枚かが出て行きました。

 もちろん環境報告書も配ったのですが、こちらは慎重に構える人が多く、
配布部数は下敷きの一桁ダウン、それでも段ボール数個分なので、いかにエ
コプロダクツ展の動員がすさまじいかわかります。

 また、ブースに来てくれるちびっ子にあわせて、環境ミニ授業も企画しま
した。10分程度で、身近な話題からエコを考えてもらうもので、今回は資源
の大切さやリサイクルの重要性を、お金を指標にしてわかりやすく話すもの
で、31組144人が受講してくれました。

 ちなみにトンボ学生服のスタッフユニフォームは、毎年ハッピがトレード
マークだったのですが、サイズが合わない大型メンバー二人のために、今
回、新しく赤いトレーナーを作りました。

前に「トンボ学生服」後ろに「GREEN EYE」をプリント。グリーンを基調とし
たブースで目立つように、トンボ学生服ロゴの指定色である金赤カラーで作
りましたが、良く目立ち、たくさんの方から「譲ってください」と大好評。
これからもトレードマークになるように継続したいと思います。

エコ展写真(弊社HPより)
http://www.tombow.gr.jp/eco_project/products/ecoten.html

※エコプロダクツ展 来場者数は全体で昨年比15,632人増(112%)の140462
名でした。

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