[発行日:2009.12.26] vol.62 学校ビオトープコンクール2009入賞校決定、エコプロダクツ展の御報告ほか

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┃     ┃ 株式会社トンボ 環境事業企画室
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★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行日:2009.12.28 ━★


こんにちは、トンボ環境事業企画室の小桐です。
今年1年のご愛読有難うございました。
まもなく2009年が終わり、2010年を迎えます。来年は生物多様性
の国際会議が名古屋で開催されることになっており、生物の多様性の重要
性については色々なところで話題になると考えられます。

先日開催されたエコプロダクツ展では、MSCマーク(水産資源や海洋環境を
守って獲られた水産物に与えられる認証エコラベル)の展示もされ、一般
の方にも生物多様性が身近に感じられたのではないかと思います。
今回は、エコプロダクツ展の報告含め3つの話題を提供させていただきます。




   もくじ【1】全国学校ビオトープコンクール上位入賞校発表
       

           
      【2】ビオトープづくりは人づくり
         < 船橋芝山高校 3年生に聞く > 


      【3】2009エコプロダクツ展トンボブースの御報告   
                  
      


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    【1】全国学校ビオトープコンクール上位入賞校発表
      
            
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さる12月10日に財団法人日本生態系協会から「全国学校ビオトープコ
ンクール2009」の結果発表があり、上位5賞他各賞が決定しました。

このメルマガでもたびたびご紹介している千葉県立船橋芝山高校が前回の
金賞に引き続き、財団法人日本生態系協会会長賞を受賞しました。
前回、上位5賞を取り逃した同校にとって、嬉しい受賞となりました。


上位5賞は以下の通りです。
 文部科学大臣賞 三田市立 武庫小学校(兵庫県)

 環境大臣賞   岡崎市立 秦梨小学校(愛知県)

 国土交通大臣賞 東海市立 船島小学校(愛知県)

 ドイツ大使館賞 福岡市立 壱岐保育所(福岡県)

 財団法人日本生態系協会会長賞
         千葉県立 船橋芝山高等学校(千葉県)

金賞、銀賞、銅賞の学校についてはこちらをご覧下さい。
  http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/activity/biocon/2009/2009_jyusyoukou.pdf

なお、表彰式と発表会は 来年2月13日 東京 津田ホール(千駄ヶ谷駅徒歩1分)
にて開催されます。参加の申込みは下記WEBサイトから出来ます。
    http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/

発表会では、上位5賞の発表と同時に過去の受賞校の発表も行なわれ、前回の表彰から
2年後の活動について発表があります。大変楽しみです。皆様ふるってご参加下さい。




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        【2】ビオトープづくりは人づくり
          < 船橋芝山高校 3年生に聞く > 

  
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念願の学校ビオトープコンクール「財団法人日本生態系協会会長賞」を受賞
した千葉 船橋芝山高校。科学研究部の3年生にこの3年間を振りかえって
話をしていただきました。

科学研究部の3年生は総勢5名。すでに部活動は引退して後輩に任せていま
す。うち4名がすでに次の進路が決定したとのことで、船橋芝山高校のビオ
トープ「芝山湿地」と自分達の進路の関わりについて語っていただきました。

2年前の1年生の時に初めて全国学校ビオトープコンクールの大舞台で発表
した彼ら、その時と比べて大いに成長した姿を見る事が出来ました。

初めて彼らに出会ったのは、2007年の5月1年生の時。その後何回も彼
らの芝山湿地内での活動や地域・学校関係者の方々を招いた蛍の観察会、堂
本県知事を招いての活動発表等を見て来ました。後輩も出来、学外の人と接
し、コミュニケーションをする中で逞しくなっていきました。
地元の小学校との交流でオニヤンマのヤゴの放流では、先生となり集まった
方々に説明するなど堂々としたものでした。当初科学研究同好会であったの
が彼らの頑張りにより、科学研究部に昇格したことも見逃せない功績です。

そんな彼らは、自分達を育ててくれた芝山湿地をどのように見ていたのでし
ょうか?

一番苦しかったのは、夏の草刈。当初は2人部員だったので2週間かかって
ヨシなどの草刈を行なった。(顧問の佐野先生が暑さで倒れるほどの状況で
した。)と部長の角川君が振り返りました。湿地内に東屋を作ったのが一番
嬉しかった。湿地の傷んだ木道替えや階段つくりなど土木工事が結構おもし
ろかったと吉田君。

部員は、皆自然や虫などの生きものが好きで集まっていますが、そんな彼ら
の難敵は人間。「ビオトープコンクールの時など200人以上の人の前で
発表するのが一番緊張した」と高須君。蛍観察のゆうべでは、子供の喜ぶ顔
を見て大変嬉しかった、同時に子供と大人の目線を結ぶことの難しさに気が
ついたと戸谷君。
そんな彼らも佐野先生が用意する次から次への発表の場を通して自信をつけ
活動にも力が入りました。ビオトープコンクールのあと同校を訪れたドイツ
のギーゼルコッホさんへの説明は結構大変だったけど、写真を一緒に撮った
のは貴重な思い出と話します。

オレンジガーデン(傍の老人福祉施設)に蛍を持っていったときに水槽にへ
ばりついて見たおばあさんが昔の地形や生きものの話をしてくれて興味深か
ったと福祉方面へ進学する角川君が語ってくれました。芝山湿地あればこそ
の経験だと思います。
将来動物園関係の職につきたい高須君、生物多様性の重要性を知り特に蛍の
調査に興味がある戸谷君、微生物など小さいものが好きで、将来教員免許を
取得して中学校の教師になりたい吉田君とそれぞれの道は違いますが、芝山
湿地を通しての数々の学びがあってこその進路選択ではないかと感じます。

学校ビオトープは学生だけのものでなく、学校だけのものでもない、生きも
のの貴重な生息場所であると共に人を育て、未来を支える人財を育てる不思
議な力のある場所だと実感したインタビューでした。

折りしも取材の日は、後輩たちが、近隣の船橋東高校との交流会で研究発表
をしていました。次に続く後輩もしっかり育っています。芝山湿地の魅力は
ずっと人を惹きつけ続けるのだと確信しました。

4人の3年生と交流会の模様はこちらからどうぞ

芝山湿地と科学研究部員
http://www2.tombow.gr.jp/merumaga/save_lnk/5-20091226152030-1_1.pdf




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     【3】2009エコプロダクツ展トンボブースの御報告
          
  
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12月10日(木)〜12日(土)まで開催されたエコプロダクツ2009
昨年より、8千人以上多い182,500人が会場を訪れました。

潟gンボのブースにも例年の2倍近い来場客がありました。主体はやはり学
生さん達です。小学生を中心に800名弱が来場、一般の方と併せると11
00人以上の方が訪れてくださいました。

ブースでは、トンボビンゴクイズにチャレンジしていただきました。昆虫ト
ンボの事と潟gンボの環境への取り組みの質問9問をビンゴ形式で配置し
答えていただきました。

トンボ学生服とトンボ鉛筆は同じ会社かと思っていたとクイズをした後で理
解いただく方もいらっしゃいました。

展示のメインはトンボの絵、第24回を迎えたWe Love トンボ絵画
コンクールの優秀作品を展示、小学校1年生から高校生までの力作に多くの
方々が感心されていました。

お土産のマイバッグ制作キットは大人気。トンボビンゴクイズの正解者にさ
あげました。色々な柄があって選ぶ楽しさもあったようです。

このマイバッグ制作の制服の残り布は、岡山県立矢掛高校とのコラボ企画で
岡山県のCO2削減コンテストで優秀賞を受賞しました。
高校生がベースの袋を作り、園児と保護者でアップリケをつけてオリジナル
マイバッグを作ってもらい、マイバッグ使用率を引き上げ、川ゴミで一番多
いレジ袋の削減をして、国内では地元の川と福山市にのみ棲む絶滅危惧種ス
イゲンゼニタナゴの生息地を守り、合わせてCO2も削減してもらう取組です。

ブースにラジオ局が来られ、この取り組みを全国放送で伝えることができま
した。

当日のトンボブースの模様はこちらからどうぞ

エコプロダクツ展トンボブース
http://www2.tombow.gr.jp/merumaga/save_lnk/5-20091226152030-2_1.pdf




他のブースはこちらからどうぞ

他社ブース
http://www2.tombow.gr.jp/merumaga/save_lnk/5-20091226152030-3_1.pdf




展示したトンボの絵の詳細はこちらからご覧下さい。
   http://www.tombow.gr.jp/eco_project/kaiga/index.html


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